Gourmet

カステラ一番、文明堂
しっとりとキラキラと

写真・大志摩 徹 文・品川雅彦

Photograph by Toru OSHIMA

Text by Masahiko SHINAGAWA

南蛮食文化の先駆けとして、ポルトガルから伝わったカステラ。そこから日本独自の工夫を加え、風味はより洗練されて、今日に至るまで世代を超えて親しまれている。

明治33年、長崎で創業した「文明堂」。大正時代には東京に進出、宮内省御用達を賜るほど信頼のブランドへと成長していった。現在は全国に7法人を設立し、各地域に密着した生産・販売システムを基本としたグループ会社として相互協力体制で運営されている。

写真の品は「文明堂神戸店」が昨年12月からオンライン限定で販売している「きら」。カステラ生地のしっとりとした優しい軟らかさと、底面にたっぷりと敷き詰めた日本最大級のザラメ糖「鬼ザラ糖®」のシャリシャリとした食感とが相まった、斬新な味わいが楽しめる。

丹念な手焼き作業を施し、一日の生産数も限定の上、自社工場から作りたてを直送。あらかじめ食べやすいひと口サイズにカットされている点にも気遣いがうかがえる。

「きら」とコーヒー、紅茶、日本茶。いずれのパートナーでも、おいしく心地よい時間をもたらしてくれるに違いない。

「きら」のネーミングは、鉱物の「雲母」が光の反射で輝く様から、古来「きら」もしくは「きらら」と呼ばれていたことに由来。副詞「キラキラ」の語源とされていることも、その美しさを表している。平均粒径3.7ミリの「鬼ザラ糖®」が、カステラをキラキラと輝かせる。

「きら」(8切)4,050円(税込)
オンライン限定販売 https://kira-japan.com/

お問い合わせ

文明堂神戸店
電話078-575-0002

*掲載情報は2025年3月号掲載時点のものです。

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