Fashion

60年代的自由を謳歌する
花のシークインドレス

写真・大志摩 徹 文・松尾千鶴子

Photograph by Toru OSHIMA

Text by Chizuko MATSUO

スパンコールを刺繍した花が全身に咲くドレスはヌメロ ヴェントゥーノ春夏コレクションから。大小の花々の色合いはシックにまとめられ、着るシーンの幅を大きく広げている。

この花刺繍はフレアやロングのシークインドレスとしても展開。スプリングコート、あるいはマニッシュなアノラックやモッズコートをコーディネートしていた。女性たちがファッションを謳歌し、トレンドセッターとして活躍した60年代の、あの熱気ある雰囲気を彷彿とさせるコレクションだった。

このドレスの正面はシンプルなサックドレスだが、肩にはブラックの太いリボン、そのリボンの1本が大きく刳られた背側へと繋がっている。

イブニングとしての要素を満たしたドレスだが、スポーティなカジュアル、それもメンズカジュアルとのコーディネートも有効。きらきら輝く立体的な3D花刺繍とワークな素材との組み合わせは爽快だ。

クチュールとカジュアル、シーンや気分でどう着こなすかは私たち次第。グリッターな一着のドレスから、着る人独自のスタイルが大きく花開く。

手仕事で立体的に刺繍したフラワーモチーフのシークインのサックドレス。シークインと肩のマットな黒いリボンの対比が印象的。黒いリボンはベアバックの背にも渡り、重要なデザインポイントとなっている。ドレス全体の、つかず離れずのフォルムが心地よく、花刺繍の抑えた色彩はアウターも選ばず着こなせる。

ドレス 217,800円(税込)

お問い合わせ

IZA
フリーダイヤル 0120-135-015

*掲載情報は2025年4月号掲載時点のものです。

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