音楽アウトリーチ活動の様子をレポートいたします。
大阪の寝屋川市や守口市、枚方市などの小中学校教員(音楽科)対象の研修会で、本学大学院博士課程の村澤丈児(生田流筝曲)が箏の指導とワークショップを行った。大変わかりやすい指導が教員たちに大好評で、時間を大幅に過ぎても質問が終わらなかったほどである。中学生を対象にしたミニコンサートも、本物の伝統音楽のよさを味わわせるには格好の選曲であった。
千葉県館山市の那古小学校で、津軽三味線日本一の山下靖喬(本学卒業)が、アウトリーチコンサートを行った。津軽じょんから節や秋田荷方節などの名曲の魅力、超絶技巧の圧倒的な凄さなどを子どもたちは存分に味わうことができた。コンサートの途中の子どもたちとの質疑応答なども、アウトリーチコンサートならではの楽しさである。
向原小学校では、本学器楽科打楽器専攻卒業の桜井愛姫と学生2名の計3名で打楽器によるワークショップとコンサートを行った。
桜井編曲の「風になりたい」は、子どもたちも一緒に参加して演奏家とジョイントできる格好の作品となっている。今回も多様な打楽器の基本奏法をワークショップで学びながら、コンサートは、演奏家と子どもたちが「風になりたい」の合同演奏で締め括った。
春日井市立知多小学校と愛知教育大学附属小学校の2校で、2月5日の午前、午後、津軽三味線日本一の山下靖喬(本学卒業)が、アウトリーチコンサートを行った。愛知県日帰りでしかも2校での公演というハードなスケジュールではあったが、どちらの学校でも、熱演と楽しいトークで、津軽三味線の魅力、日本音楽の面白さを子どもたちに伝えた。
2月13日は、まず、俵山小学校で全校児童対象のアウトリーチコンサートを行った。これは地域にも開かれた公開コンサートとなった。小規模校でのコンサートは、保護者をはじめ地域の方々が大勢聴衆として参加し、温かな雰囲気の中での演奏会となった。夕方は、児童養護施設俵山湯の家において、約20名の子どもたち(幼児から高校生まで)を対象に演奏を披露し、続いて津軽三味線体験コーナーでワークショップを行った。山下君の素晴らしい演奏に魅了された子どもたちは、中学生を中心に体験コーナーにも予想以上に積極的に参加し、予定の時間を大幅にオーバーしてしまったほどである。
翌14日は午前は、今年度限りで閉校となる美祢市立嘉万小学校でコンサートを行った。小学校がなくなることは、地域にとっても大きな痛手である。演奏に目を輝かせて聴き入る子どもたちと山下君が感慨深いコンサートをつくり上げてくれた。
津軽三味線の山下靖喬(本学卒業)と邦楽囃子の石森裕也(本学大学院修了)の2人が、川越市立牛子小学校で演奏とワークショップを実施した。彼らの演奏の迫力に子どもたちは圧倒され、また、彼らの巧みなトークと楽器や奏法のわかりやすい説明を通して、日本の伝統音楽の魅力を感じ取ることができたようである。
メディカルセンター・メディウム町屋は、整形外科、内科、人間ドック等が入る総合医療施設である。そのレストランテラスを開放して、病院や製薬の関係者等を対象に、嵐田、玉井、蒙、伊藤の4名によるサックスカルテットがアウトリーチコンサートを実施した。
サックスオリジナルな曲から、ポピュラーな楽曲のアレンジまで多彩な楽曲が取り上げられた。なかでも「津軽海峡冬景色」のサックスバージョンは、聴衆に大変受けていた。
熊谷高校は男子校で、県下有数の進学校でもある。その1年生と2年生の生徒を対象に、ヴァイオリンとピアノによるアウトリーチコンサートを行った。生徒に馴染みの曲から、おそらく初めて耳にするであろう曲まで幅広いレパートリーのコンサートとなった。初めて聴く曲に対して、その音楽の印象をイラストにしてくれた生徒もいて、コンサート後の感想は大変多彩な内容であった。
伊那市高遠町には伝統的に高遠囃子が継承され、そのお囃子クラブが高遠小学校にはある。そのクラブの子どもたちと地域の保存会のメンバー対象に、三味線の山下靖喬と邦楽囃子の石森裕也がミニコンサートと楽器の指導、さらには、子どもたちと一緒に新たなお囃子づくりに取り組んだ。とりわけお囃子づくりは、初めての試みでもあり、子どもたちも最初はかなり戸惑っていたが、二人の指導者のわかりやすい説明と段階を踏んだ教え方で、少しずつ何をやればよいのかが理解できてきたようである。
8月の指導は、石森君が単独で行ったが、子どもたちは前回提示された課題を見事にクリアできるほどに上達していた。この子どもたちの創作による新作お囃子は10月に発表の予定である。
葛飾区の小学校音楽専科を対象に、ワークショップの中にコンサートを組み込む形で、2時間半にわたる打楽器の研修を行った。青戸小学校にあるいろいろな打楽器を用いて基本奏法や楽器のメインテナンスの仕方まで学べる内容である。橋本麻也加、桜井愛姫両氏の演奏の素晴らしさはもちろんであるが、大変わかりやすい教え方が受講した教員たちに大好評で、時間を過ぎてもいろいろな楽器に関する質問が終わらなかったほどである。打楽器のもつ教育的意義のすごさをあらためて実感できたアウトリーチであった。
日本を代表する尺八演奏家、藤原道山氏は、学校教育への関心が高く、日本音楽の魅力を子どもたちに伝えたいという思いを強くもっている。 当日午前も大変忙しい中、吉成小学校6年生のために、尺八のコンサートとワークショップ(尺八体験)を実施してくれた。本物の音の素晴らしさとわかりやすく優しい教え方に触れた子どもたち、その関わりを目の当たりにできた教師や保護者にとって、忘れられない実践として記憶に刻まれたに違いない。
葛飾区の堀切小学校において、中学年のクラス2つを対象に打楽器のアウトリーチを実践した。楽器体験ワークショップの中にコンサートを組み込む形で行い、2クラスともに大変好評であった。堀切小学校には予想以上にいろいろな打楽器があり、ラテン系の楽器などの体験をすることができた。また、自分の身体を楽器に用いたボディパーカッションの曲は子どもに大受けで、音楽と身体の結びつきの重要さをあらためて実感することができた。
今年度11月に開催される音楽教育の大阪府大会で、門真四中の生徒たちは、学年合唱でステージに立つ。歌うことは大好きでも、合唱部もなく、ほとんど専門的な歌唱・合唱指導を受けていない生徒たちにとっては、大変なプレッシャーである。指導者として派遣した黒川和伸は、発声や合唱指導の本をすでに2冊出版し、今や合唱界では、若きカリスマ指導者である。彼は、合唱部の指導にとどまらず、学年合唱や全校合唱の指導も定評がある。当日も最初はノリが悪かった生徒たちが、いつも間にか黒川マジックに入り、ノリノリで歌うことができるようになっていた。 10月に合唱指導者、黒川和伸の指導を受けた生徒たちは、合唱本番の前日である11月13日、リハーサルも兼ねてテノールの大平倍大の指導を受けた。テノール歌手と共演することは、とりわけ男子生徒にとっては大きな刺激となったようである。翌14日は、寝屋川市市民会館で大平君が生徒たちの歌う「故郷」に関して公開レッスンを行った後、日本歌曲とカンツォーネを中心に声楽コンサートを行った。
青森県佐井村は、下北半島の北西部にあり、大湊線の下北駅(むつ市)から車で(大間経由)1時間30分ほどかかる、まさに陸の孤島と言える地域である。佐井小学校の元校長の内山先生や町からの強い要請で、津軽三味線日本一の山下靖喬をアウトリーチで派遣した。日頃聴く機会のほとんどない超絶技巧の演奏と楽しいトークに、子どもたちだけでなく、詰めかけた地域の人々も酔いしれたとの報告が届いている。コンサートに続いて三味線体験コーナーのワークショップも行った。子どもたちにとって忘れられない体験となったにちがいない。
津軽三味線の山下靖喬と邦楽囃子の石森裕也によるアウトリーチコンサート。二人のパフォーマンスによって、御成門中学校の全校生徒に、演奏者たちの技術の高さや熱いエネルギー、和楽器のもつ迫力や日本音楽の魅力などが伝わったと思われる。コンサート後、生徒たちだけではなく、他教科の教員たちからも感動のコメントが届けられた。
川越市立富士見中学校において、大学院博士課程の村澤丈児(生田流筝曲)をリーダーとする三曲合奏のコンサート&ワークショップが開催された。村澤君は、箏が主専攻であるが、三味線や尺八、胡弓などにも通じており、この三曲合奏では、主に尺八を担当した。コンサートに先駆けては、生徒が和楽器を身近に感じられるよう、箏の体験指導のコーナーも設けられた。
24時間/年中無休
2018年1月~12月に音楽アウトリーチ活動を実施した学生の感想をご紹介します。クレジットカードのダイナースクラブ公式サイトをぜひご活用ください。