SIGNATURE2016年12月号
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正月をどのように迎えるか、どう過ごすか。「始めよければ終わりよし」の諺が示すように、一年の中でもかけがえのないスタートであるこの数日。ゆめゆめ疎かにしたくない。 50年前、『ホテルニューオータニ』が他のホテルに先駆けて始めた「お正月プラン」。自宅や帰省先で新年を迎えることが当たり前であった時代に「こういうお正月の過ごし方もあるのか」と驚きと喝采をもって受け入れられ、「日本のお正月のスタイルを変えた」とまで評された画期的な企画だった。そのプランは年を追うごとに話題となり、好評を集め、2017年は51回目を数えることとなった。舞台となるのは、東京と幕張。期間中(12月31日〜1月3日)は、この2つの『ホテルニューオータニ』間を運行するシャトルバスに特製の〝通行手形〟を提示することで、自由に行き来ができる。そこで繰り広げられるのは、100を超えるイベント。大晦日には、年越しそばやカウントダウンパーティが気分を盛り上げ、年が明ければ、ホテル内(東京)での初詣でをはじめ、寿獅子舞、祝い太鼓、書き初め、初釜、もちつき、落語、能楽など、日本古来の伝統文化と江戸情緒に満ちた催しを堪能できる。このほかにも、津軽三味線の演奏会あり、昭和歌謡コンサートあり、TVの戦隊モノのショーあり、ビンゴ大会あり。枚挙にいとまがないほどのイベントが組まれている。もちろん、どれを見るのも68 お「2017年ホテルニューオータニ お正月プラン」の詳細をわかりやすくまとめた冊子「かわら版」で、滞在中の過ごし方をシミュレート。この“通行手形”があれば、東京・幕張の両ホテル内はもちろん、互いの行き来も自由に。*2015年イメージ。ホテルニューオータニ(東京)の日本庭園には、都心とは思えないほどの自然美が広がる。高さ6mの大滝。緋鯉、真鯉合わせて350匹ほどが優雅に泳ぎ、渡り鳥も飛来する清泉池。また、天候条件に恵まれれば、幕張の最上階からは、冠雪した富士山が望める。絶景礼讃。けれども家庭では、そのあれこれを準備して享受することはむずかしい。新しい年の始まりを、快適に。日本の伝統を満喫するためのお正月プランをご紹介。文・品川雅彦お正月は自宅でもハワイでもなく、ホテルで。〜ホテルニューオータニのお正月プラン〜連綿と続いてきた日本文化の奥深さ。お正月はそれを感じ取れる絶好の機会だ。楽しく 美味しく 健やかに 寿ぐ
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