SIGNATURE2016年12月号
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24Photograph by Toru OshimaText by Masahiko Shinagawahttp://www.diners.co.jp/ja/sig/m1612/『ミツル醤油醸造』の「生成り、うすくち2014」428円、『正金醤油』の「天然醸造・うすくち生醤油」381円(共に100ml、税抜)お問い合わせ職人醤油電話027-225-0012デジタル版シグネチャーは下記よりご覧ください。写真・大志摩 徹 文・品川雅彦『職人醤油』の代表を務める高橋万太郎氏は、10年前に「伝統産業、地域産業の魅力を追求し、発信したい」との思いから起業した。これまでに300以上の蔵元を訪問。お互いに顔の見える間柄を築き、情熱と良心に満ちて活動している。 近年「食」の大切さが改めて取り沙汰されている。安心・安全であること。そしてもちろん美味であること。あらゆる食材の生産に関わる人たちも、それを実際に口にする人たちも、厳しい目で向き合い、偽りを許さない肥えた舌で吟味している。 調味料はその最前線のひとつ。群馬県前橋市に本拠を構え、日本全国50軒近い蔵元の醤油を扱っている『職人醤油』は、東京『松屋銀座店』をオープン。濃口・淡口・溜醤油に白醤油など、個性豊かな各地の醤油を、100ミリリットルの小型サイズ瓶に統一して取り揃えている。 例えば写真の2種。福岡県糸島市『ミツル醤油醸造』の「生成り、うすくち2014」は、業界のホープとして注目を浴びている城慶典氏の手になる渾身の作。原料の大豆、小麦、米はすべて地元産。塩は沖縄のシママースを用いている。香川県小豆島の『正金醤油』は、木桶数120本を有する日本屈指の蔵。そこから生み出される「天然醸造・うすくち生醤油」は、味も色も濃い目に仕上げられ、少量でも十分に料理の味を引き立たせる。 多様で奥深い醤油の世界。「職人醤油」にはお好みのひと瓶がきっと。new ?What’s 醤油の好みは十人十色「職人醤油」の奥深さGourmetShokunin-Shoyu
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